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東京でおしゃれなネクタイができるまで④

2018/08/30

東京でオシャレなネクタイを作る基本的な構想は定まったので、今度は出てくるアイデアをドンドン形にする作業をしばらく続けました。写真はその頃に作ったものです。

 このころようやく取付方法がテグスから「ゴム紐にバックルを取り付けるようにしたもの」に変化してきたころで、まだまだ過渡期でした。アルミの板厚は1㎜を使用しブレードの枚数も7枚となっていました。いずれにしても相変わらず切削は糸鋸を使っていたので、量産化に向けてどのような方法で加工するのか、ブレードの厚みと枚数も視野に入れながら考えていました。

 切削方法として考えたのが、プレス加工・シャーリング・レーザー加工・ウォータージェット加工の4種類ですが、複数枚の加工をするにはプレス加工では枚数分の金型が必要だし、他の3種は1枚1枚加工する為コストがかかってしまいます。色々思案したところ、デザインでは制約がかかってしまいますが、一つの基本形を作って2次加工により大きさを変えていく方法を選択しました。そうなると金型1個分の初期費用はかかりますが、ランニングコストを考えるとプレス加工が最善かと思い決定しました。

 早速知り合いのプレス屋さんに行き見積もりを依頼しましたが、ここで問題になったのが剪断面の処理でした。オシャレなネクタイを作るにはプレスで抜きっぱなしの状態では商品にはなりません。また、自社で全ての剪断面の加工は困難と思い商品の前面にあたる2面の加工を依頼しました。次に考えなければならないのが、2次加工の方法でした。

つづく・・・